カタクリを食す
ここ2~3日は「山菜三昧」でした。
立山の麓から送って貰った山菜(タラノメ・コシアブラ・タケノコ・うど味噌・くるみ味噌)等ですが
特段の珍味は大量の「カタクリ」でした。
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鮮度の良さは抜群・・・まだ花もしっかりしています。
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まず定番の天ぷらですが、これは画像報告するまでもなく、高級料理素材です。
次いでシャブシャブを食しますと、見事な味。熱湯をくぐらせると鮮やかな色になります。
これをポン酢で食べますと・・・幸せ気分!
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花の部分だけを集めて・・・
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酢水に浸けると、これまた鮮やかな色です。これをサラダのトッピングやパスタに使います。
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カタクリは古来よりわが国伝統の食材で、鱗茎から作る片栗粉は常用食材でした。
今はジャガイモの澱粉などを使用するためカタクリの栽培が少なくなり
山野草の貴重品のように言われたり、地域によっては保護されています。

貴重品といえばマッタケ!、けどマッタケに出会って採取しない人はいないでしょう。
しかるにカタクリはどうして?採るなと言うのでしょうね。
素人が美味しいからといって、片っ端から引き抜いたんではすぐに絶滅します。
野生のものは採らず、お金を払って食材店のものを買ってください。

私の家にもカタクリはあります。
カタクリは貪欲に年々増えます。適当に鱗茎共に間引いてやらないといけません。
また花が蕾~開花初期の頃、花茎ともにスポッっと抜いてやると、翌年強い株になります。
昔からこのように、若い花茎を食したものなんです。

カタクリの花には種子ができますが、沢山の種まきができます。
6年ほどで花が咲きます。
生産農家はこのようにして、間引きや花抜きをして出荷します。
今の時期、山菜店には多く出回っていますから、食べてみてください。
何の癖もアクもありません。ほのかな甘みさえ感じますよ。
by ikomasanroku | 2007-04-21 16:15 | 季節の便り
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